県議会報告
Shiga Prefecture Assembly
滋賀県議会 令和3年12月定例会議
一般質問に立つ儲かる漁業を目指して
「琵琶湖漁業の存続」に向け、後継者不足や需要減少などの課題を解決するため10年後の目指す姿として「少数でも精鋭の儲かる水産業の構築」を掲げ、今年度から新たな取り組みが始まっています。具体的には、琵琶湖漁業での年収1000万円を目指すとされています。しかし、年収の現状は漁業経営体の9割が500万円以下であり、その多くが100万円から300万円が実態です。現状や目標の数値を踏まえ、数値の根拠や県に期待される役割や事業などについて問いました。新規就業者のサポート、琵琶湖の水産物の消費拡大の支援、魚介類の生息や産卵場所の環境の整備、データを活用した漁業に向けたICTの導入などが適切に行われることが重要だと考えます。また、水産課をはじめ県の持つ知見が水産資源の回復や水産業の発展に活かされ、国や市町など関係者と連携が図られる必要があります。
とても小さいですが石に産み付けられた鮎の卵です
滋賀県議会 令和3年9月定例会議
一般質問に立つ水素の利活用を促進するには
水を電気分解して「水素」を得る—小中学校の理科で学ぶ内容です。この「水素」は、再生可能エネルギーから得られる電気から作ることができるため、今後の新しいエネルギー社会で大きな可能性があるものだと言えます。滋賀県としても水素研究会を立ち上げ前向きに導入の可能性などを検討しています。しかし、エネルギーの課題解決の一助となるよう、また、水素の特性を踏まえた利活用となるようにする必要があります。そのために水素をエネルギーとして利活用するにあたり社会として「つくる」「はこぶ」「つかう」というイメージを持つことが重要であると考え質問を行いました。また、「水素」社会に向けたこれまでの事業といえば「水素ステーション」と「燃料電池車」の導入が多く、これ以上の展開がないように受け取られているように感じます。そこで、水電解装置の導入を検討し純水素燃料電池との組み合わせでの電・熱利用や琵琶湖の上の新しいエネルギーの導入としての「水素船」について提案し見解を問いました。水素の技術は、蓄える機能や「熱」での利用などの再生可能エネルギーの導入を進めるうえでの課題を解決できる重要な技術になり得ます。前向きな答弁をいただきましたが、引き続き様々な提案を行っていきます。