県議会報告
Shiga Prefecture Assembly

代表質問

滋賀県議会  令和4年2月定例会議

<一般質問>「グリーンインフラ」の推進について

 2015年の国土形成計画において「グリーンインフラ」という用語が初めて行政分野で登場し、以降、国の計画などでその内容が盛り込まれるようになりました。滋賀県でも2019年に策定された県の基本構想、この2022年3月に策定の都市計画基本方針やCO2ネットゼロ社会づくり推進計画などの主要な計画類に「グリーンインフラ」という表現が登場します。「インフラ」というからには何か具体的な「施設(ハード)」を指す言葉なのでしょうか?

河井»

 滋賀県の「グリーンインフラ」とは

回答»

 これまで公共事業を推進する過程において、環境への配慮や環境負荷の低減に重点を置いて取り組んできたが、グリーンインフラは、自然を「保全する」という考え方から更に進み、自然環境が持つ自律的回復力をはじめとする多様な機能を積極的に活かして、環境と共生した社会資本整備や土地利用等を進める取組みのことを表すと考えている。

国土交通省イラスト

国土交通省 グリーンインフラ大賞 優秀賞受賞事例 資料から抜粋

河井»

 県政における位置づけは

回答»

 現状、グリーンインフラについて特段の位置づけを行っている訳ではないが、自然環境と調和した持続可能な滋賀を実現するための取組として、今後、より積極的に導入を図っていきたい。

河井»

 グリーンインフラ導入の効果は?

回答»

 グリーンインフラの取組を行うことで、本来の目的を達成するだけでなく、多くの副次的な効果が期待される。

 グリーンインフラの視点を取り入れた社会資本整備や土地利用等を進めることで「社会の健康」に、自然環境に備わっている多様な機能が発揮されることで「自然の健康」に、更に自然に触れる機会が多くなることで、心が健康で豊かになり「人の健康」に、それぞれ貢献するもので、グリーンインフラは、人、社会、自然のすべての面で充足した、本当の意味での「健康しが」の実現にも寄与するものと考えている。



草津市

国土交通省 参考資料 グリーンインフラの事例から抜粋
(8)豊かな生活空間の形成にて草津市の「de愛ひろば・ai彩ひろば」が紹介されています


自然の価値を活かすことで社会課題の解決につなげるというグリーンインフラの視点が今後重要であると考え、一般質問にて県の考えや姿勢を問いました。グリーンインフラは私たちの暮らしや仕事など身近なところでも実践できるものです。社会全体で進められるように取り組みます。

令和4年度予算で実現

近未来技術等社会実装推進事業(65.5百万円)

CO₂ネットゼロ枠 上限2,000万円 補助率2/3(従来は上限1,000万円 補助率1/2)
次世代の技術に関する実証実験を滋賀県に呼び込む事業。
上限額と補助率のアップ

滋賀県CO₂ネットゼロ社会づくり推進基金(15億円)

事業者による規模の大きな案件に機動的に予算措置が可能に

過去の質問

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